「シールに記載された有効期限を過ぎてから接種されたように見える」という疑問も頻繁に聞かれます。これは医療過誤ではなく、公的機関による正規の有効期間延長措置に伴う現象です。
mRNAワクチンは開発当初、超低温下での長期保存データが限られていたため、当初は「6ヶ月」や「7ヶ月」といった短めの有効期間が設定されていました。その後、継続的な安定性試験によって製剤の有効性と安全性が長期にわたり保持されることが確認され、薬事承認上の有効期間が9ヶ月、12ヶ月、ロットによっては最長18ヶ月へと段階的に延長されました。
すでに印刷済みのバイアルラベルやモデルナ接種済証のロットシールの印字は物理的に書き換えられないため、印字日付と実際の有効期限にズレが生じます。モデルナの有効期間延長とロット確認を行う際は、印字された「EXP」の日付をそのまま読むのではなく、厚生労働省が公開している「有効期間延長ロット対応表」を参照して正規の期日を照合する仕組みが採用されています。