路上から弾き出された若者たちが向かったのは、ネットの暗部だ。GPS連動型のマッチングアプリや、暗号化されたSNSグループ。そこでは、かつて路上で行われていた交渉が、より密室性の高い空間で、誰の目にも触れずに行われている。
この「地下化」がもたらす最大の懸念は、犯罪被害の潜在化だ。路上であれば、周囲の目やボランティアの監視が一定の抑止力になっていた。しかし、個人間のダイレクトメッセージで完結する取引においては、暴力や金銭トラブルが発生しても外部が察知することは極めて難しい。事態はより危険な方向へとスライドしている。