なぜこれほどまでに嫌悪感を抱く人が多いのか。理由はシンプルだ。曲の最もエモーショナルな「タメ」の瞬間、アーティストが魂を込めて歌い上げようとするその刹那に、大音量で「イエッタイガー!」という絶叫が割り込むからである。
「バラードの余韻に浸りたかったのに、台無しにされた」「アーティストへのリスペクトが足りない」。そう憤るファンの声は少なくない。実際に、ステージ上のアーティスト本人が不快感を露わにしたり、SNSで苦言を呈したりする事例も相次いだ。音楽を純粋に鑑賞したい層と、コールを含めた「お祭り騒ぎ」を楽しみたい層の間の溝は、埋まるどころか深まる一方だった。