都市のきらめきとは対照的に、あえて人工光を極限まで削ぎ落とした「暗闇の絶景」を求める旅も密かな支持を広げている。標高の高い峠道や沿岸部の岬では、眼下に広がる遠くの街灯りと、頭上に広がる満天の星々がひとつの視界に収まる贅沢な瞬間が待っている。
愛車のフロントガラス越しに広がるパノラマは、誰にも邪魔されないプライベートシアターだ。車内でお気に入りの音楽を流しながら、温かいドリンクを片手に流れる光の帯を眺める。都市の喧騒から物理的な距離を置くことで、光の粒ひとつひとつが持つ本来の温もりや切なさが胸に染み入る。