ルール変更の真価が問われたのが、総力戦が繰り広げられる日本生命セ・パ交流戦や、頂点を争うSMBC日本シリーズなどのビッグマッチだ。緊迫した大一番では投手の間合いが長くなりがちだった従来の傾向は一変し、緊迫感とハイスピードが共存する極上のエンターテインメントへと昇華した。
1球ごとのプレッシャーが増す短期決戦において、テンポの良さは守備側の集中力を極限まで研ぎ澄ませる効果を生んだ。エラーの減少、洗練されたポジショニング、そして小細工抜きの真っ向勝負。濃密な駆け引きが2時間台後半に凝縮されることで、観る側の疲労感は心地よい興奮へと変わり、シリーズ全体の熱狂度はむしろ跳ね上がっている。