高級文具ブームを語る上で欠かせないのが、「木軸(ボクジュー)シャープペンシル」や「本革ペンケース」に代表される、時間と共に変化する素材への偏愛である。クラフトマンシップが光る野原工芸や工房楔といった木工工房のペンと、上質なレザーケースの相性は抜群だ。
使い込むほどに手の油分を吸い込み、深みのあるツヤと色合いへと変化していくオイルレザー。使い手の癖や歴史がそのまま刻まれるこの「経年変化(エイジング)」こそが、デジタル製品には絶対に真似できないアナログ文具最大の魅力と言える。画面をタップするだけの無機質な操作に飽きた現代人にとって、時間をかけて自分だけの逸品へと育て上げるプロセスは、極上の癒やしでありリフレッシュとなっている。