アニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』シリーズにおいて、ミミッキュの恐ろしさを最も劇的に描写したのはロケット団のニャースだった。作中、ニャースは偶然にもミミッキュの布の中身を覗き込んでしまう。その瞬間、ニャースの意識は遠のき、三途の川のような臨死体験のイメージに囚われ、間一髪で救出されるまで完全に仮死状態へと陥った。
アニメ制作陣が描いたこのシーンは、視聴者に強烈なトラウマと好奇心を植え付けた。ニャースが目撃したのは、単にグロテスクなモンスターの姿だったのか、あるいは人間の精神では知覚できない「概念的な恐怖」だったのか。コミカルな日常回の中に唐突に挿入される本格的なホラー演出は、ミミッキュの存在をポケモン界屈指の異端へと押し上げた。