那覇市の泊港漁市場、通称「泊いゆまち」(「いゆ」は沖縄方言で魚、「まち」は市場の意)の最大の強みは、水揚げから販売までの圧倒的なスピード感にあります。沖縄近海は黒潮が流れる絶好の漁場であり、那覇港はその一大拠点です。ここで水揚げされるマグロの最大の特徴は、一般的な遠洋航海で冷凍されるものとは異なり、近海延縄(はえなわ)漁船によって氷温状態のまま運ばれる「生マグロ(完全チルド)」である点です。
市場関係者の証言によると、「一度も冷凍解凍のプロセスを経ていないため、細胞が破壊されず、身にドリップが出ない。口に入れた瞬間のモチモチとした食感と濃厚な脂の甘みは、冷凍マグロとは全く別物」と評されます。さらに沖縄近海では、クロマグロ(本マグロ)、キハダ、メバチ、ビンナガという代表的な4種類のマグロが季節ごと、あるいは周年水揚げされるため、那覇 泊港 生マグロは一年を通じて常に旬の味わいを提供できる類稀な環境が整っています。
仲卸が直接店を構える市場内では、解体されたばかりの大トロ、中トロ、赤身が所狭しと並び、スーパーや一般的な飲食店では考えられない卸売直結価格で取引されています。地元那覇の料理人や一般家庭が日常の買い出しに訪れる本物の鮮度と価格破壊が、感度の高い旅行者をも惹きつける最大の要因です。