2014年に放送され、社会現象とも言える大ヒットを記録したNHKの連続テレビ小説『花子とアン』。ヒロイン・安東はな(後の村岡花子)の激動の半生を描いたこのドラマにおいて、主題歌として書き下ろされたのが「にじいろ」だった。日本放送協会(NHK)からのオファーを受け、絢香が原作や脚本の意図をじっくりと噛みしめながら制作した経緯がある。
楽曲のリリースを手がけたレーベルA-sketchの展開も含め、当時の音楽産業とテレビ放送事業が極めて高い次元で融合した好例と言える。テレビドラマ主題歌という枠組みを超えて、人々の日常の感情にまで深く浸透した背景には、過飾を排したオーガニックなサウンドアレンジと、語りかけるようなメロディラインの存在があった。