インターネット上のまとめサイトや掲示板では、今なお「PL教団に関わる芸能人リスト」といった情報が更新され続けています。しかし、情報リテラシーの観点からこれらを精査すると、いくつかの典型的な誤謬パターンが浮かび上がります。
第1に、「出身地・地元校バイアス」です。大阪府南部(南河内エリア)や富田林市出身の著名人であるだけで、「実家がPL信者ではないか」と結びつけられる事例です。PLタワーが地域のランドマークであったことから、単なる生活圏としての関わりが宗教的な結びつきにすり替えられてしまう現象です。
第2に、「甲子園ブラスバンドやバトントワリングの知名度」による誤解です。PL学園は野球部だけでなく、バトントワリング部や吹奏楽部も全国屈指の強豪でした。これらの部活動に憧れて入学した文化系・パフォーマンス系の生徒たちが卒業後に芸能・エンタメ界へ進む例もあり、それらが「教団が芸能界に送り込んでいる」という歪んだ陰謀論として解釈されるケースも見受けられます。
ネット上の噂を無批判に信じ込むことは、個人の信教の自由やプライバシーを侵害するだけでなく、事実に基づかないレッテル貼りに加担するリスクを孕んでいます。