この問題を一気に全国区へと押し上げたのが、週刊文春による一連のスクープだった。同誌が報じた生々しい内部写真や元職員の証言は、保護活動の裏に隠された暗部を白日の下に晒した。ケージにすし詰めにされた犬たち、手当てが追いつかない負傷犬の姿は、多くの寄付者に大きな衝撃を与えた。
報道を契機に、複数の動物愛護団体や元関係者が動いた。狂犬病予防法違反および動物の愛護及び管理に関する法律(動愛法)違反の疑いで、運営母体に対する刑事告発が相次いで警察に受理される事態へと発展した。徹底した調査報道が突きつけた現実は、情緒的な動物愛護運動に潜む構造的リスクを浮き彫りにした。