受刑者がここでハサミを持てるようになるまでの道のりは、決して平坦ではない。刑務所内の美容科に進むためには、厳しい適性審査を通過する必要がある。さらに、学科と実技の猛勉強を重ね、一般の受験生と同じ国家試験に合格しなければならない。限られた時間と閉ざされた環境の中で、彼女たちは必死に技術を体に叩き込む。
「ここでの訓練は、自分の人生をやり直すための唯一の切符でした」。かつてこのサロンで腕を磨き、現在は出所して民間サロンで働く女性はそう語る。技術を身につけることは、単なる就職対策ではない。それは、失いかけた自尊心を取り戻し、「自分も社会の役に立てる」という確信を得るプロセスなのだ。