幼少期から劇団ひまわりに所属し、舞台やドラマの現場で演技の基礎を身体に叩き込んできた。声優という枠組みにとらわれない生々しい芝居の質感は、この泥臭いまでの実写現場での経験がもたらしたものだ。
その才能が一気に映画ファンの知るところとなったのが、長編アニメーション映画『空の青さを知る人よ』の相生あおい役だろう。不器用で、世の中に苛立ち、ベースを抱えて鬱屈を晴らす少女の叫び。マイクの前で声を作るのではなく、感情の波に合わせて身体全体を震わせるような彼女の演技は、オーディションで監督陣を一瞬にして唸らせたという。