日本美術界のみならず、国際的な文化交流にも多大な足跡を残した平山郁夫は、2009年(平成21年)12月2日午後0時38分、脳梗塞のため東京都文京区の順天堂大学医学部附属順天堂医院で息を引き取りました。享年79。
報道各社や日本美術院の公式発表によると、平山郁夫は亡くなる数年前から脳血管系の疾患や体力の衰えと闘っていました。晩年は脳梗塞の再発リスクを抱え、さらにパーキンソン病の諸症状にも悩まされながら、手足の震えや歩行困難を精神力でねじ伏せるようにしてアトリエに立ち続けていたと伝えられています。
関係者の回想録によると、入院直前まで絵筆を手放すことはなく、病床にあっても「まだ描かなければならない構想がある」と語り、祈りの絵画に対する執念を燃やし続けていました。最期は長年連れ添った妻・美知子氏や近親者に見守られながら、静かに旅立ったとされています。