平壌の漆黒に浮かぶ後継者の影:2026年、金正恩体制を揺るがす「権力の系譜」と巨大な賭けにまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

ウクライナ情勢の長期化に伴い、ロシアへの兵器供給と引き換えに北朝鮮が得たものは膨大だ。ミサイル誘導技術、衛星画像データの共有、そして莫大な石油と現金である。

これにより、長年苦しんできた国連安保理の経済制裁は実質的に無力化した。金正恩政権は外貨不足の危機を脱し、自律的な兵器開発のスピードを異次元のレベルに引き上げた。だが、モスクワへの依存度の急上昇は、独自の外交方針を誇ってきた北朝鮮にとって刃の側面も持つ。ロシアの意向に振り回されるリスクを嫌う軍部旧世代と、ロシア派の若手幹部との間で、水面下の対立が表面化しつつある。