1946年生まれの呉智英は、80代を目前にした今もなお、新聞の読書欄やオピニオン誌、カルチャーメディアの特集において切れ味鋭い論考を発表し続けています。呉智英の現在を追う読者の間では、その知的体力と衰えを知らない論理の明快さが常に驚きをもって語られてきました。
手塚治虫文化賞の選考委員を長年務めた実績をはじめ、日本マンガ学会の設立に関わるなど、マンガ界への貢献は計り知れません。最新の論壇事情においても、キャンセルカルチャーやSNSの炎上現象に対して「かつての宗教裁判や村八分の構造と何ら変わらない」と一刀両断。時代がいかにデジタル化しようとも、人間心理の本質を見抜く視座は揺らぎません。
公式サイトや個人のSNSアカウントを自ら頻繁に更新するスタイルではないものの、各誌に寄せられる寄稿文や不定期に行われるトークイベントは即日満席となる盛況ぶりを見せています。現場主義と徹底した原典購読に裏打ちされた呉智英の最新情報は、今も本物の知を求める読書人たちの注目の的です。