映像コンテンツの分野では、巨大な製作費や大物キャストに頼らず、純粋な企画力とファンの熱量によって市場を席巻するアップセットが相次ぎました。
映画界の最大の事件となったのが、上田慎一郎監督によるインディーズ映画『カメラを止めるな!』です。製作費わずか約300万円、都内2館のレイトショー上映からスタートした本作は、鑑賞者の「ネタバレを避けつつ誰かに薦めたい」という熱狂的な口コミによって急速に拡散。カメラを止めるな 興行収入と評判は最終的に興行収入31億2000万円、動員220万人を突破し、インディーズ映画の歴史を塗り替えました。緻密に計算されたワンカット撮影と伏線回収の構造は、映画ファンのみならず業界関係者をも唸らせました。
ドラマ界では、テレビ朝日系「土曜ナイトドラマ」枠で放送された『おっさんずラブ』が深夜帯の枠を飛び越え社会現象に。主演の田中圭、ヒロイン(?)を務めた吉田鋼太郎、ライバル役の林遣都が織りなすピュアな恋愛群像劇は、性別を超えた人間愛の物語として圧倒的な支持を獲得。放送日にはTwitterの世界トレンド1位を連発しました。おっさんずラブ ブームの現在を見ても、映画化や続編シリーズの展開、海外リメイクなど、単発ヒットにとどまらない息の長いIPコンテンツとして定着しています。