かつて数百円から数千円で購入できた平成のおもちゃたちが、いまコレクターズ市場で驚愕の取引価格を記録しています。国内のヴィンテージトイショップだけでなく、海外の越境ECやオークションサイトを通じて世界中のバイヤーが買い集めていることが背景にあります。
なかでも象徴的なのが、初代たまごっちの現在におけるプレミア相場です。ブーム初期に希少価値がついた「白」の新品未開封品は、保存状態やパッケージの褪色度合いによっては5万円から10万円以上の価格で取引されるケースも珍しくありません。さらに、懸賞限定品や海外限定カラー、未開封の初期ロットなどは熱狂的なマニアの間で現在も高額査定の対象となっています。
それ以上に凄まじい高騰を見せているのが、セーラームーンの変身コンパクトをはじめとする90年代当時品です。「当時物」「当時品」と呼ばれる1990年代発売のオリジナル玩具は、メッキの剥がれがない極美品・箱付き・取扱説明書完備の状態であれば、1点あたり15万円から30万円前後のプライスがつくことも日常茶飯事となっています。後の復刻版と異なり、当時ならではの成形色やギミック、当時の空気感を纏ったパッケージアートそのものに美術品レベルの価値が見出されている証拠です。