1993年に放送されたTVスペシャル『ドラゴンボールZ 絶望への反抗!!残された超戦士・悟飯とトランクス』は、東映アニメーションの演出力が極限まで発揮された傑作として名高い。大雨の中で泥にまみれて倒れる悲劇的な最期は、視聴者の心に消えないトラウマと深い感動を刻み込んだ。
左腕を失った後も、残された片腕一本で気弾を放ち、二対一の圧倒的体勢の不利を覆そうと奮闘する殺陣は、作画スタッフの並々ならぬこだわりが詰まっている。原作者である鳥山明が描いた短編漫画をベースにしつつも、アニメ版では師弟の感情描写が大幅に補強され、物語の重厚さがいっそう際立つこととなった。