片岡氏の食生活を語る上で欠かせないのが、食事にかける「2時間以上」という異次元の時間感覚です。なぜ、たった1回の食事にそれほどの長時間を費やすのか。その理由は、彼の徹底した咀嚼法と、計算し尽くされた1日のタイムスケジュールにあります。
彼は一口ごとに箸を置き、「30回から場合によっては100回近く」咀嚼を繰り返します。唾液と食材を完全に一体化させ、流動食のような状態にしてから胃へ送ることで、内臓への負担を最小限に抑え、栄養素の吸収率を最大化させる狙いがあります。食材の甘みや大地のエネルギーを五感で味わい尽くすこのプロセスは、現代の認知心理学でいう「マインドフル・イーティング」の極致と表現できます。
この2時間の朝食を支えているのが、以下の驚くべき起床時間と生活リズムです。
- 23:00〜1:00:起床(世間が寝静まる深夜帯に1日がスタート)
- 1:00〜5:00:身支度、瞑想、呼吸法(プラーナヤーマ)、内臓を激しく動かす伝統浄化法「ナウリ」、各種アーサナ(ヨガポーズ)を約4時間
- 5:00〜7:00:自ら調理を行い、約2時間かけてゆっくりと朝食を完食
- 7:00〜9:00:入浴、身支度、発声練習、出勤準備
- 日中:ドラマ撮影、個展の創作活動、バラエティ番組出演などの仕事を精力的に消化
- 17:00〜18:00:帰宅、就寝(夕食は一切摂らず、水分補給のみで眠りにつく)
特に彼が毎朝実践する「ナウリ」は、腹直筋を左右に波打たせる高度なハタ・ヨガの秘技であり、内臓全体をマッサージして消化力を極限まで高める効果を持ちます。完璧に浄化された消化器系に、極めて上質な菜食を2時間かけて送り込むことこそが、彼が1日1食でも活動エネルギーを維持できる生理学的基盤となっています。