学校のクラス内データや塾の小テストなど、数十人から数百人規模の点数が手元にある場合、手作業で標準偏差を計算するのは現実的ではありません。Microsoft ExcelやGoogleスプレッドシートを活用すれば、関数を1行入力するだけで全員の偏差値を一瞬で算出できます。
実務で最も汎用性の高い偏差値エクセル関数の組み方は、統計関数「STANDARDIZE」を使用する方法と、基本関数を組み合わせる方法の2通りがあります。
例えば、A列に氏名、B列(B2セル〜B51セルの計50人分)にテストの得点が入力されていると仮定します。C2セルに以下のいずれかの計算式を入力し、下方向へオートフィル(コピー)するだけで完了します。
【手法1:STANDARDIZE関数を使うスマートな計算式】=STANDARDIZE(B2, AVERAGE($B$2:$B$51), STDEV.P($B$2:$B$51)) * 10 + 50【手法2:四則演算と基本関数を組み合わせる直感的な計算式】
=(B2 - AVERAGE($B$2:$B$51)) / STDEV.P($B$2:$B$51) * 10 + 50
ここで注意すべきポイントは、標準偏差関数としてSTDEV.S(標本)ではなくSTDEV.P(母集団全体)を選択する点です。学級や学年全員のデータが揃っているテスト集団を母集団とみなす場合、統計学上はSTDEV.Pを用いるのが正確な処理となります。また、範囲指定部分($B$2:$B$51)を「$」記号で絶対参照にしておかなければ、数式を下にコピーした際に計算範囲がズレて誤った偏差値が出力されるため注意を要します。