ウマバエ幼虫が皮膚に寄生した病態は、医学的に「皮膚ハエ幼虫症(Cutaneous Myiasis)」と診断されます。海外から帰国後に異常な皮膚のしこりや蠢動感を覚えた場合は、自力で処置しようとせず速やかに医療機関を受診してください。
受診先としては「皮膚科」「形成外科」、または海外渡航歴を専門的に診察できる「トラベルクリニック(渡航外来・感染症内科)」が適しています。初診時には必ず「いつ、どこの国・地域へ渡航したか」を医師に明確に伝えてください。
病院での標準的な治療手順は以下の通りです。
1. 局所麻酔と呼吸口の確認:患部に局所麻酔を施し、痛みを完全に遮断します。
2. 小切開と愛護的摘出:幼虫を傷つけないよう呼吸孔の周囲を数ミリ切開し、無傷の状態で幼虫を完全摘出します。
3. 生理食塩水による洗浄:創部内部を徹底的に洗浄し、残留物や分泌液を除去します。
4. 抗菌薬の投与:二次的な細菌感染を防ぐため、抗生剤の内服や外用薬を処方します。
適切な医療処置を受ければ傷跡も最小限に抑えられ、後遺症なく完治させることが可能です。