土俵上で無敵の強さを誇る一方、歯に衣着せぬ言動や土俵外でのトラブルがメディアを賑わすことも少なくありませんでした。そして2010年初場所中、知人男性への暴行騒動が報じられたことで事態は急転します。
日本相撲協会による調査が進む中、朝青龍は責任を取る形で同年2月に緊急記者会見を開き、突如として現役引退を表明しました。当時まだ29歳、直前の初場所でも25回目の優勝を果たした直後だっただけに、日本のみならず世界中に衝撃が走りました。
突然の幕引きの背景には、相撲界の伝統と規律を重んじる相撲協会との度重なる軋轢、そして横綱としての品格を問われ続けた精神的プレッシャーの限界があったとされます。本人は土俵への未練を残しつつも、自らの引き際を潔く決断する道を選びました。