半世紀以上の歴史の中で、ペコちゃんのキャラクターデザインは時代に合わせて微妙にマイナーチェンジを重ねてきた。デビュー当初の立体人形はペーパーマッシュ(紙粘土風の素材)で作られており、手作りの温かみと同時にどこかクラシカルな味わいがあった。
昭和30年代に入るとプラスチック素材やFRP(繊維強化プラスチック)製の店頭人形が普及し、表情や体型もより洗練された。舌の位置や向きも時代によって微調整されてきたが、変わらないのは「見る人を笑顔にする」という根本的なデザイン哲学だ。テレビCMが浸透した高度経済成長期には、躍動感あふれるアニメーションやクレイアニメとして全国のお茶の間に親しまれた。