番組初期の魅力は、どこか垢抜けない地方の若者たちがぶつかり合う、泥臭いまでのリアルさにあった。だがシリーズがメガヒットを記録したことで、出演者の質は激変した。いま画面に映るのは、芸能事務所に所属する売り出し中のインフルエンサーやモデルの卵ばかりだ。
彼らにとって『ラブ上等』は愛を探す場ではない。番組終了後のTikTokライブの同接数を伸ばし、アパレルブランドを立ち上げるためのショーケースに過ぎない。ある出演者の知人は明かす。「出演前から『今回はヒール役で行くから』と周囲に宣言していましたよ。炎上すればするほどフォロワーが増える。制作側もそれを分かっていて、都合のいいキャラクターを割り振っていたんです」
ピュアな恋愛劇を期待していた視聴者と、ビジネスとして割り切るキャスト陣。この決定的な温度差が、画面越しに「わざとらしさ」として漏れ出したのは必然だったと言える。