日本国内におけるメンズモデルのキャリアを語る上で欠かせないのが、男性ファッション誌『MEN'S NON-NO(メンズノンノ)』の存在です。同誌の専属モデルオーディションは、若手俳優の登竜門として長年にわたり圧倒的な実績を誇ります。
歴代のメンズノンノモデル出身俳優の顔ぶれを見れば、その影響力は一目瞭然です。古くは阿部寛や田辺誠一、谷原章介から始まり、現代の映画・ドラマ界を牽引する坂口健太郎、成田凌、宮沢氷魚、そして若手実力派の鈴鹿央士に至るまで、トップ俳優への華麗な転身が続いています。
なぜモデル出身者が俳優として成功を収めるのか。その理由は、スチール撮影の中で培われる「身体表現の美しさ」と「カメラの前で感情をコントロールする集中力」にあります。服を魅せるために立ち居振る舞いや表情の微細な変化を研究し尽くした経験が、演技の現場で確かなリアリティとして結実しているのです。