パンセクシャルという言葉の知名度が上がる一方で、インターネット上や無理解な周囲からの偏見・誤認が根強く存在します。メディアやSNSで見られる代表的な3つの誤解を正しく解き明かします。
誤解①:「全性愛=誰でも見境なく好きになる・性欲が強い」
これは最も悪質なステレオタイプです。全性愛とは「恋愛対象の性別の範囲が無制限である」ことを意味するに過ぎず、「誰でも無条件に受け入れる」ことではありません。異性愛者が「異性なら誰でもいいわけではない」のと全く同じように、パンセクシャルにも明確な好み、相性、倫理観が存在します。
誤解②:「バイセクシャルの言い換え・格好つけた呼び方に過ぎない」
前述の通り、バイセクシャルは男女の性差を意識した上で惹かれる性質を含みますが、パンセクシャルは性別という境界線自体が無意味化している状態です。「男性としての相手」「女性としての相手」を愛するのか、「性別の枠を外した相手」を愛するのかという心理的アプローチには根本的な違いがあります。
誤解③:「パートナーがいながら他の性別へ浮気しやすい」
性的指向の対象範囲と、個人の不誠実さやパートナーシップへの誠実さは完全に切り離されるべき問題です。多くのパンセクシャルは特定のパートナーと一対一(モノガミー)の強固な信頼関係を結んでおり、性別の広さが不誠実さに直結するという言説には何の根拠もありません。