不動産業界の第一線で警鐘を鳴らし続けるさくら事務所会長の長嶋修氏は、近年のマンション選びにおける「ブランド盲信」に対して注意を促す。
長嶋修氏は「三菱地所のブランド力は確かに将来の流動性を担保する大きなアドバンテージになる。しかし、立地条件や長期修繕計画の裏付けがない物件は、いくらブランド力があっても市場の調整局面で価格を守り切れない」と指摘する。
プロが推奨する失敗しない物件選びの必須条件は三つに集約される。第一に「修繕積立金の積立状況と将来の値上げ計画が妥当であるか」、第二に「管理組合が主体的に機能し、共用部の経年劣化を適切に防いでいるか」、そして第三に「将来的に周辺で大規模開発や競合物件の乱立が予定されていないか」だ。ブランドという看板の裏にある「物件個別の健康状態」を見極める視点こそが、失敗を防ぐ最大の鍵となる。