格闘技界においてパイルドライバーという名称が定着したプロレス技パイルドライバーの由来は、相手の身体を真っ逆さまに抱え上げ、頭部からマットへ垂直に突き落とすフォームが、まさに杭打ち機そのものに見えたことにあります。「鉄人」と呼ばれたルー・テーズやバディ・オースチンらが初期の使い手として知られ、昭和から平成、令和に至るまで数多くの名レスラーが必殺技として磨き上げてきました。
プロレスの進化とともに多彩なバリエーションが生まれ、現在では数多くの派生技が存在します。以下はマット界を代表するプロレス技パイルドライバーの種類一覧です。
・ノーマルパイルドライバー:相手の頭部を両足の間に挟み、逆さまに持ち上げて尻餅をつくように落とす基本形。
・ツームストーンパイルドライバー:相手と向かい合って抱き合うような姿勢(リバース)から垂直落下させる。「墓石」を意味し、ジ・アンダーテイカーの代名詞。
・ゴッチ式パイルドライバー:カール・ゴッチが考案し、鈴木みのるが継承した技。相手の股間を抱え込み、逃げ場を完全に奪って叩きつける。
・ドリル・ア・ホール・パイルドライバー:持ち上げた相手の身体をさらに高く掲げ、ドリルのように垂直落下させる。ダイナマイト・キッドらが愛用。
・パッケージパイルドライバー:相手の両腕と両足をクラッチし、丸まった状態のまま頭部から垂直に落とす危険度の高い派生技。
どの派生形であっても共通しているのは、相手の頭部や頸椎に全体重と落下衝撃を集中させる点であり、受け手・掛け手双方に高度な技術が要求されます。