生のパイナップルが持つフレッシュな風味やビタミンを損なわずに、舌のピリピリ感だけを回避する下処理テクニックがいくつか確立されています。
最も手軽で確実なのが電子レンジによる短時間加熱です。カットしたパイナップルを耐熱皿に並べ、ラップをかけずに600Wで20〜30秒ほど加熱します。表面温度が瞬間的に上がることで、果肉のシャキシャキ感やフレッシュな風味を保ったまま、舌に触れる外側の酵素だけをピンポイントで失活させることができます。
そのほか、食卓ですぐに実践できる予防策には次のような方法があります。
- 塩水や酢水に数分浸す:薄い塩水(濃度1%程度)に数分さらすことで、表面の酵素の働きが鈍り、シュウ酸カルシウムの結晶構造も角が取れて刺激が大幅に減少します。
- ヨーグルトと一緒に食べる:ヨーグルトと和えて一緒に口へ運べば、舌の粘膜が削られる前に乳タンパク質が酵素を受け止めるため、痛みを未然に防げます。
- 完熟した果実を選ぶ:未熟なパイナップルほど酸度が高くシュウ酸カルシウムも多く含まれます。下部が黄色く熟し、甘い香りが漂う完熟果を選ぶと刺激が穏やかになります。