近年、テレビを持たない層や外出先から視聴する層を中心に「TVerで全部後から見ればいい」という認識が広がっていますが、ここには重大な落とし穴が存在します。音楽特番におけるインターネット配信は、ドラマやバラエティ番組と異なり、極めて複雑な「音楽著作隣接権および肖像権のクリアランス」が絡んでいるためです。
TBS公式が提供するTVer配信には、「リアルタイム配信(生配信)」と「追っかけ・見逃し配信」の2種類があります。放送中のリアルタイム配信については、地上波とほぼ同一の映像が同時配信されるものの、権利上の理由から「一部の洋楽カバー楽曲や過去の秘蔵VTR映像で権利許諾が降りない箇所」は蓋かぶせ(配信停止画面)に差し替えられる仕様になっています。
さらに注意すべきは、放送終了後のアーカイブ配信(見逃し配信)です。過去の実績において、『音楽の日』の全編フルアーカイブが配信された例はなく、「一部のスペシャル企画や特定アーティストの歌唱シーンのみを切り出したダイジェスト配信」に限定される傾向があります。特にジャニーズ・STARTO社関連の過去映像や大物海外アーティストの許諾楽曲は、見逃し配信の対象外となるケースが多いため、「推しの出番はリアルタイムで録画・視聴する」ことが鉄則となります。