丼が完成する直前、麺上げを担当する店主や助手から「小の方、ニンニク入れますか?」と声をかけられます。これこそが有名な無料トッピングの確認、通称「コール」です。
ラーメン二郎三田本店のコール方法は、以下の4要素を組み合わせて答えます。
- ヤサイ:もやしとキャベツの増量(減らす場合は「ヤサイ少なめ」)
- ニンニク:刻み生ニンニクの投入(二郎の標準は「抜き」。入れたい場合は「ニンニク」とコール)
- アブラ:スープで煮込まれた豚の背脂の追加
- カラメ:カエシ(醤油ダレ)の追加による味の濃いめ指定
初心者が最も無難に本来の味を楽しむための推奨コールは、「ニンニク少なめ」または何も追加しない「そのままで」です。聞き返された際に焦って「全部マシマシで」などと知ったかぶりをすると、規格外の山盛りが着丼し、完食不能の危機に陥ります。
そしてネット上で頻繁に議論されるのが「ロット乱し」という現象です。ラーメン二郎三田本店におけるロット乱しの理由を解き明かすには、店舗の厨房構造を理解する必要があります。三田本店では大釜で一度に5〜6杯分の極太麺を茹で上げます。この1回分の単位を「1ロット」と呼びます。
同じロットで着丼した5〜6人はほぼ同時に食べ終わり、席を立って次のロットの客と入れ替わることが前提のオペレーションになっています。もし1人だけ極端に食べるのが遅く(例えば着丼から20分以上経過しても半分以上残しているなど)、次のロットの麺が茹で上がっても席が空かない場合、店側は茹で上がった麺を破棄するか、伸びた麺を提供せざるを得なくなります。つまりロット乱しへの警戒は、店舗側の嫌がらせではなく、「集団同期型の超高効率オペレーションを維持するための構造的要請」なのです。スマホを弄りながらダラダラ食べる行為が忌避されるのもこのためです。