台湾と日本の文化的懸け橋として彼女が果たした役割は、計り知れないほど大きい。テレサ・テンと並び、台湾出身のアーティストが日本で成功を収めるパイオニアとなった功績は、台湾の音楽界でも極めて高く評価されている。
台湾のグラミー賞とも称される台湾金曲奨において、長年の功績を称える「特別貢献賞」が授与された際、ステージに立った彼女は溢れる涙を拭いながら深々と一礼した。派手な演出を削ぎ落とし、アカペラで自らの原点を歌い上げたその姿は、海を越えて歌い継いできたひとりの表現者の生き様そのものとして、アジア全域の音楽ファンに深い感動を刻み込んだ。