番組側が若手や女性のコメンテーターを増やす背景には、視聴者の若返りを図りたいという切実な狙いがある。
しかし、新しく起用された論客たちが、かつての寺島実郎氏や田中秀征氏のような「大局的な視座」を提供できているかというと、疑問符がつく。どうしても自身の専門分野に特化した細かな解説に終始しがちで、番組全体を包み込むような「思想的深み」が薄れているという指摘は免れない。
「分かりやすさ」を求める現代の視聴者と、「深い洞察」を求めるオピニオン層。この二つのニーズを同時に満たすことは、現在のテレビメディアにとって至難の業だ。