『君に届け』という作品を語る上で外せないのが、flumpoolの代表曲「君に届け」です。2010年秋に公開された実写映画版の主題歌として制作された本作は、疾走感あるバンドサウンドと「君が好きだ」というストレートな告白の歌詞が、主人公・爽子と風早の純粋な想いと完璧に合致しました。
当時のインタビューや制作秘話によると、flumpoolのメンバーは原作の持つ「大切な人に想いを伝える勇気」を徹底的に掘り下げ、何度も試行錯誤を重ねてメロディを構築したと語られています。ライブでも定番曲として歌い継がれ、映画公開から十数年が経過した現在でも、青春映画の歴代主題歌ランキングで常に上位に挙げられる不朽のアンセムとなっています。
一方、テレビアニメ第1期を象徴するのがタニザワトモフミの「きみにとどけ」とCharaの「片想い」です。タニザワトモフミの温かみのあるボーカルとアコースティックな響きは、北幌高校のどこか懐かしい風景や澄んだ空気感をそのまま具現化しました。そしてCharaが歌うエンディング「片想い」は、内気で不器用な爽子が初めて知った恋の痛快さと不安を、独特のウィスパーボイスでエモーショナルに描き出し、放送当時に大きな反響を呼びました。