アフレコ現場では、通常の作品では珍しいプレスコ(声を先に録音し、それに合わせて絵を描く手法)や、キャスト同士が実際に同じ空間で対面しながら録音するプレスコミックスの手法が採用された場面もあった。
宮﨑あおいと大沢たかおがマイクの前に並んだ際、ふたりの距離感や視線の交わし合いがそのまま声の空気感となって収録された。マイクとの距離をあえて調整することで、部屋の広さや屋外での開放感までも音響的に表現する試みがなされている。
声優陣とスタッフが一丸となって注ぎ込んだ並々ならぬ熱量こそが、10年以上が経過した今もなお色褪せない感動を紡ぎ出している理由にほかならない。