本作の真髄は、張り巡らされた恐ろしいほどのストーリーテリングにある。韓国語の原題『We Must Love (愛することになる)』が示すのは、甘いラブストーリーではない。過去、現在、未来が入り乱れるタイムトラベルの果てに「出会ってしまった以上、私たちは互いを愛する運命にある」という、逃れられない呪縛めいた宿命論だ。
ミュージックビデオや楽曲群に散りばめられたアンドロイドと人間の境界線、裏切りを示すサイン、そして記憶の改ざん。これらはデビュー作から続く壮大な叙事詩の一幕であり、後の名作群へと連なる決定的なミッシングリンクとなっている。なぜ彼らは荒廃した世界で再会しなければならなかったのか。散りばめられた暗号を紐解くファンの考察合戦は今も熱を帯びており、何度聴き返しても新たな鳥肌を誘う仕掛けに満ちている。