彼の原点を語る上で避けて通れないのが、かつて教育テレビ(現・NHK Eテレ)で放送された伝説的な児童向け番組『たんけんぼくのまち』だ。主人公の「チョーさん」として丸眼鏡にチョッキ姿で自転車を漕ぎ、街の探検結果を巨大な手描きイラストで描き上げる姿は、当時の子供たちの心を掴んで離さなかった。芸名である「チョー」も、この番組での役名がきっかけとなって生まれたものである。
もともとは舞台俳優としてキャリアをスタートさせた彼は、身体表現の現場で徹底的に鍛え上げられた。声だけで演じるのではなく、全身の骨格や筋肉をフルに使い切ってキャラクターになりきる手法は、この俳優時代の経験が強い土台となっている。児童向け番組で培った親しみやすさと、現場で鍛え抜かれた役者魂が融合した瞬間だった。