おみくじを引く際、誰もが気になるのが「各大吉や中吉が出る確率」です。ネット上では「大吉は全体の10%以下に絞られているのではないか」「凶はクレームを避けるために抜かれているのではないか」といった憶測が飛び交っています。
歴史的な原点とされる比率が存在します。平安時代の僧侶・良源(元三大師)に由来し、全国の寺社のひな型となった「元三大師百籤」の厳格な配分データによると、100本あたりの確率は以下の通りに設計されています。
・大吉:約16〜17%
・吉(中吉・小吉等を含む吉グループ全体):約53〜54%
・凶:約30%
東京・浅草の浅草寺は、現在もこの伝統的な比率を忠実に守り続けていることで有名です。そのため浅草寺でおみくじを引くと、参拝者の約3割に容赦なく「凶」が出ます。現場で参拝者の動向を観察すると、凶を引いて落胆する人がいる一方で、「凶が出たことで厄を落とせた」「ここからは上がるしかない」と前向きに捉える声が多く聞かれます。
一方、全国の一般的な神社では、正月の参拝客の心境に配慮し、「凶」の割合を意図的に数パーセント程度に抑えたり、神社によっては凶を完全に除外して「末吉」までで構成したりする実務的アレンジが行われています。その結果、中吉や吉の配分率は相対的に押し上げられ、実質的に中吉を引く確率は約20〜25%前後という高い頻度に設定されているケースが目立ちます。中吉は「極端な波がなく、参拝者が最も引き当てやすい安定ゾーン」として運用されているのが現代のリアルです。