動画の倍速視聴や短時間でのタスク消化など、あらゆる場面で「タイムパフォーマンス(タイパ)」が叫ばれて久しい。効率ばかりを追い求める毎日に、人々はどこか疲れを感じていたのではないか。その反作用として浮上したのが、食を通じてじっくりと五感を満たし、全身で圧倒的な満足感を得る体験だ。
週末の都内人気エリア。行列を作る若者たちの目当ては、溢れんばかりの肉料理や山盛りのスイーツだ。一口食べ進めるごとに訪れる満足感。あえて時間をかけ、満腹という身体的限界に達することで、デジタル疲れした脳がリセットされるという声は少なくない。