何気ない日常の関わりの中で交わされる言葉や触れ合いは、子どもの人格形成に消えない光を灯し続けます。取材現場や読者から寄せられた心温まるおばあちゃんと孫のエピソードには、血の通った深い絆が溢れています。
ある男性は、思春期に学校生活で深く挫折した際、両親とは口を利けない時期が続いたといいます。そんな彼を救ったのは、祖母が何も問いたださずに差し出してくれた温かいおにぎりと、「あなたはあなたのままで大丈夫だから」という一言でした。親には言えない弱音を受け止めてくれた祖母の存在があったからこそ、再び前を向くことができたと振り返ります。
また、別の家庭では幼い孫が描いた不揃いな似顔絵を、祖母が何十年もお守りのように財布に入れて大切に持ち歩いていたという祖母と孫の感動エピソードもあります。祖母が他界した後、遺品整理の中で色褪せたその絵を見つけた孫は、自分がどれほど深く愛されていたかを実感し、涙が止まらなかったと語ってくれました。言葉や形を変えながら、無償の愛の記憶は生涯にわたって人の心を支え続けます。