既成概念を粉砕し、唯一無二のグルーヴで笑いの新境地を切り拓く存在といえばヨネダ2000だ。誠が放つ常軌を逸した発想力とリズム、それに完璧な呼吸で呼応する愛の存在感。彼女たちのネタは、言葉の意味を超えたプリミティブな快楽を観る者にもたらす。一度ハマれば抜け出せない中毒性は、お笑いマニアのみならずクリエイター層をも熱狂させている。
オルタナティブな表現者として孤高のポジションを築くのが、ワタナベエンターテインメント所属のAマッソだ。加納が紡ぎ出す鋭角なワードセンスと文学的な構成美、そしてむら上との絶妙に噛み合わない独特のトーン。テレビのバラエティに迎合することなく、単独ライブや実験的な企画を通じて自らの美学を貫き通す姿勢は、お笑い界の枠組みを拡張し続けている。
この2組に共通するのは、誰かの真似ではない「自分たちだけの言語」を完全に確立している点だ。予定調和を嫌い、常に観客の予想の斜め上をいくアプローチは、新時代のお笑い表現における金字塔といえる。