SNSや相談掲示板などを検証すると、「お世辞を言われた時にどう返せばいいかわからず、気まずい空気になる」という悩みが数多く見受けられます。もっとも避けるべき悪手は、「いえいえ、私なんて全然ダメですから!」と全力で否定し続けることです。
心理学において、相手の言葉を完全に突っぱねる行為は「心理的リアクタンス(反発心)」を引き起こします。過度な謙遜は、発言者の審美眼や気遣いそのものを否定することになりかねず、場の空気を急速に冷え込ませてしまいます。大人の対応として目指すべきは、「肯定と感謝」をベースにしながら、絶妙なユーモアや謙譲を織り交ぜるアプローチです。
相手がお世辞を言ってきた場合、「その言葉を口にしてくれた相手の心遣い」に対してまず「ありがとうございます」とお礼を述べるのが鉄則です。その上で、「お世辞と分かっていても嬉しいです」と笑顔で軽く受け流すか、手柄を相手やチームにパスすることで、嫌味のない知的な印象を周囲に与えられます。