日本の参拝文化において、お賽銭の金額に意味を持たせる風習は実に根強い。「5円=ご縁」「15円=十分ご縁」「45円=始終ご縁」などは広く知られた定番だが、ここ数年で一気にシェアを伸ばしてきたのが「11円=いい縁」という語呂合わせだ。
なぜ11円なのか。きっかけは10円玉に対する都市伝説だった。「10円は遠縁に通じるから縁起が悪い」と気にする人が増え、その対策として「1円玉を1枚足せばプラスに転じる」という発想が誕生。10円玉1枚と1円玉1枚。あるいは5円玉2枚と1円玉。手軽で前向きな響きを持つこの金額は、就職活動に励む学生や恋愛成就を願う若者の心をつかみ、参拝時の新定番になりつつある。