調理スペースの広さに惹かれてL字型システムキッチンを導入したものの、実際に暮らし始めると不満が噴出する。典型的な失敗例が「通路幅の圧迫」と「複数人での調理のしにくさ」だ。特にダイニング側のカウンターが出っ張りすぎると、回遊動線が途切れ、家事のストレスは一気に跳ね上がる。
一方で、近年のトレンドは壁一面に追い込むのではなく、片側をダイニングにひらいた半対面スタイルの活用だ。調理中の視線がリビング全体に届くため、子どもから目を離さずに作業ができる。間取り計画の初期段階で、冷蔵庫からシンク、そしてコンロへと至る三角のライン——いわゆるワークトライアングルを適正な長さに保つことが、後悔を避ける最大の防壁となる。