かつて「女子アナブーム」を牽引し、華やかなタレント化を推進してきたフジテレビジョン。そして、独自のゆるさとバラエティ感覚で深夜番組から人気者を輩出してきたテレビ東京。各局のアプローチには明確なカラーの違いが存在するが、近年はその演出手法に厳しいブレーキがかけられている。
最大の要因は、放送倫理・番組向上機構(BPO)による監視とコンプライアンス意識の高まりだ。過去によく見られた、下からのあおりアングルや特定部位を強調するカメラワーク、セクハラまがいの番組進行は姿を消した。しかし、地上波テレビが過激な演出を自粛すればするほど、視聴者の飢餓感はネットの切り抜き画像や非公式のアーカイブへと流出するという皮肉な構造が生まれている。