一口に「女性の筋肉美」と言っても、出場する競技カテゴリーによって求められる身体の質感、筋肉量、評価基準は劇的に異なります。国内で最も認知度が高い団体の一つであるJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)をはじめとする主要連盟では、選手の骨格や適性に合わせた階層化が進んでいます。
最もエントリー数が多く華やかなビキニフィットネスの大会基準では、過剰な筋肥大よりも全体のバランス、女性らしい砂時計型のアウトライン(広い肩幅と引き締まったウエスト、発達した大臀筋)、そして舞台上での優雅なウォーキングやポージングが重視されます。一方で、かつての女子ボディビルを源流に持つ女子フィジークの有名選手たちは、肩、背中、大腿四頭筋の圧倒的な筋量と筋密度、深いストリエーション(筋肉の筋)を競い合います。
現在のトレンドとして、かつてのように「ただ筋肉を大きくする」時代から、骨格の美しさを引き立てる部位ごとの筋バランスを追求する方向へシフトしています。競技連盟の公式採点ガイドラインでも、過度の筋肥大よりも全体のプロポーションや健康美が明確に評価基準として定められています。