怒声と灰皿が育てた覚醒劇!小栗旬が受け継ぐ蜷川幸雄の演劇魂

怒声と灰皿が育てた覚醒劇!小栗旬が受け継ぐ蜷川幸雄の演劇魂

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二人の関係性を語る上で外せない転機が、2006年の舞台『間違いの喜劇』だ。蜷川が手がけたオールメール・シリーズ(全キャストを男性俳優が演じる企画)への抜擢は、小栗の俳優人生を大きく舵を切らせることになる。

難解な言い回しと高度な身体性を要求されるシェイクスピア演劇の壁は厚かった。双子の兄弟アンティフォラスという難役に向き合い、酸欠になりながら舞台を縦横無尽に疾走する日々。蜷川の執拗な千本ノックを受け止め続けるなかで、小栗は台詞をただ喋るのではなく「言葉で空間を切り裂く」感覚を掴み取っていった。この挑戦が大成功を収めたことで、蜷川は彼を一過性のスターではなく、舞台の真ん中を背負える本格派の俳優として完全に認めることとなった。

山口 彩花
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山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。