Q1:親や祖父母が認知症の場合、自分に遺伝する確率はどのくらいですか?
A1:親や祖父母が高齢期(65歳以上)に発症した一般的な認知症(孤発性)である場合、それが直接子どもへ遺伝する確率は極めて低いです。血縁に認知症患者がいる場合、全くいない人と比べて統計上の発症リスクが1.5〜3倍程度高まるとされますが、これは遺伝子だけでなく食生活や運動習慣、生活環境の共通性も大きく影響しています。
Q2:40代や50代で発症する「若年性認知症」は遺伝しますか?
A2:若年性認知症の中でも、特定の変異遺伝子が原因となる「家族性アルツハイマー病」は50%の確率で子どもに遺伝します。ただし、若年性認知症の患者全体の中で家族性が占める割合は1割未満です。若年発症であっても大半は脳血管障害や孤発性の原因によるものです。
Q3:APOE遺伝子検査で「ε4」があると判定されました。将来必ずアルツハイマー病になりますか?
A3:いいえ、必ず発症するわけではありません。APOE-ε4は発症のしやすさ(感受性)を示す指標に過ぎず、発症を確定させるものではありません。ε4を2つ持っていても生涯発症しない人は多数存在します。生活習慣の改善(食事、運動、血圧管理)によってリスクを抑え込むことが十分に可能です。
Q4:レビー小体型認知症や血管性認知症は遺伝しますか?
A4:レビー小体型認知症で遺伝が原因となるケースは全体の1%未満と極めて稀です。また、脳梗塞や脳出血が引き金となる血管性認知症も遺伝病ではありません。どちらも生活習慣病の予防や早期管理によって発症リスクを大きく低減できます。