神奈川大会を勝ち抜く上で、最も恐れられているのが「ノーシード爆弾」の存在だ。秋や春の公式戦で早期敗退を喫したものの、個々のポテンシャルでは全国レベルに匹敵する私立高や、卓越した好投手を擁する公立実力校がノーシードとして無数に潜んでいる。
これらのチームが1回戦から勢いに乗り、連勝街道を突き進んだ場合、シード校にとって初戦が最大の鬼門と化す。灼熱の太陽が照りつけるサーティーフォー保土ケ谷球場やバッティングパレス相石スタジアムひらつかで繰り広げられる死闘をくぐり抜け、準々決勝から舞台となる横浜スタジアムのグラウンドに立てるチームはごくわずかだ。1球の失投、1つの走塁ミスが勝敗を分けるトーナメントの残酷さがそこにある。